シングルマザーの勇気と情熱

「母として」から、「自分らしく」へ。2019年、気球に乗り換え、さあ出発!

2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

NK細胞増殖作戦

先日、弟のバースデーに「お誕生日おめでとう」とメールを送ったら、「ありがとう。40+〇歳になりました」と返事がかえってきて、思わず飲みかけのコーヒーにむせてしまった。私が大学に入ったとき、まだ小学生だったのに……いくつになっても(尊敬もする…

晩秋の春風

テラスに話をした翌日、思いがけず、1本の電話がかかってきた。S病院秘書時代、医局にいたQ医師からである。 「ちょっと、話を聞いたんだけど……」と心配そうにきり出すQ医師。とりあえず、病の騒動の経緯を説明すると、「流れ的にはうまいくつなげているよ…

米国式告知法

人生において歓迎しないことにはあまり慣れたくないが、今回の突発的騒動においてそれなりに冷静でいられたのは、やはり先の乳がん騒動における2つの「告知」のおかげだと思う。最初は日本——そして2度目は米国での体験である。 日本における人生初の告知は…

難を転じる

さて、難題の1つ、家族への告知である。 さしずめ知らせることを検討しなければならなかったのは、娘テラス、父、妹……このうち父と妹には検査を受けた段階でそれとなく「前振り」をしておき、高齢だが現役医療者の父には、診断結果が出た時点でショートメー…

変装してやってきた祝福

診断結果を告げられた帰り道、夕闇に沈みかけた長い渡り廊下で、「ないほうでなく、常にあるほうを数えなさい」というR先生の教えが頭に浮かび、「今あるのは、とりあえず存在している私の命と、テラスと、2人のささやかな生活と、それを支えてくれる多くの…

最初の告知

その日——どうやってS病院へたどり着いたかが思い出せない。午前午後とも通常通り仕事をしていたはずなのだが……いったん落ち着いたように思えて、やはりどこか普通でない状態だったのかもしれない。 この日、唯一心の支えとなっていたのは、この人生の一大イ…

運命の電話

S病院のT医師から電話がかかってきたのは、職場での苦悩をY氏に打ち明けた翌日だった。すでに不眠その他の症状が噴出しており、心身ともに墜落直前の水面ギリギリ飛行状態……まさに「泣き面に蜂」といったタイミングである。 第一報は、留守番電話メッセージ…

遠近両用メガネ

このあたりで、わが相棒、テラスを紹介したい。 「どんな子供か」と聞かれたら、「丈夫で手のかからない、人生のよき相棒」と答えるだろう。英語で分娩・出産のことを "delivery" というが、一目見たとき、その黒目の奥の光を見て、「神さま、コオノトリさん…

ゼロにする勇気

秋口になって、まるで「連動型地震のように勃発した2つの不幸」——その2つ目は、職場でのパワハラである。もうかれこれ1年以上続いていたが、なぜかそのころ、2つの渦が連動して膨張するように、こちらも一気にエスカレートしていった。 人間というものは…

シングルマザーを生きる

時はさかのぼり、2003年3月——。 サンフランシスコで妊娠8週目に入ったさゆりのもとに、突然、日本の友人L嬢から「シングルママになります」と告白メールが届いた。 当時の日記には、 〈「同時期におなじ(妊娠という)経験ができそうで嬉しい」と返信したが…

秋雨の朝

2018年、季節は早くも秋—— 胃カメラ検査当日は、ほそい糸のような雨がのこる朝だった。娘テラスの朝食を整え、身支度もそこそこにあわてて飛び出したものの、雨に気づいていったん戻り、さらに長い傘を折りたたみ傘にもちかえて……と慌ただしい出発。 前日は…

天体ショーな1日

「彩雲」を見た日は、朝からさまざまなものが空に現れる、まことにスピリチュアルな日だった。名詞になんでも「な」をつけて気軽に形容詞に換えてしまうJC娘、テラスに言わせれば、「天体ショーな」1日である。 早朝、先陣をきって現れたのはSAMだった。SAM…

夏の彩雲

2018年、史上まれにみる酷暑が続いた夏の終わり、仕事とママ業からしばし解放され、エネルギー充電の地、軽井沢へ。 久しぶりに気のおけない仲間と浅間山に抱かれた光あふれるフェアウェイでゴルフに興じていると、「見て~」という仲間のさけび声が——。 指…

春先の兆候

歴史的には「平成天皇譲位の前年」となる2018年は、思い返せばそれなりに穏やかな日々だった。唯一、悩まされていた1つのことをのぞいては…… そのことにより、長くストレスがかかっていたことは否めない。だから、秋になって連動型地震のように「勃発」した…

ブログの世界へ、go!

2019年の幕開けとともに、長い沈黙を経て、ブログの世界へ戻ってまいりました、国際熱血シングルマザーさゆりです。 きっかけとなったのは、昨年秋に勃発した一大騒動—―毎度お騒がせのさゆりの身に何が起こったか、これから少しずつ綴っていきたいと思います…