シングルマザーの勇気と情熱

「母として」から、「自分らしく」へ。2019年、気球に乗り換え、さあ出発!

夏の彩雲

2018年、史上まれにみる酷暑が続いた夏の終わり、仕事とママ業からしばし解放され、エネルギー充電の地、軽井沢へ。

久しぶりに気のおけない仲間と浅間山に抱かれた光あふれるフェアウェイでゴルフに興じていると、「見て~」という仲間のさけび声が——。

指さす先をたどって見上げると、そこに現れていたのは、古来より「吉兆」と謳われている「彩雲」だった。数十年生きてきて初めて目にする自然現象の、なんと美しいことか……まさに、神による光と水と大気をもちいた芸術作品、である。

ゴルフクラブを手に、空を見上げて立ちつくしたその瞬間、さまざまな感情が湧き上がった。今地球上に在ることの不思議さ、他界した母への思い、1日1日を本当に全力で過ごしているかという自身への問い、父の健康と娘の成長への願い、世界平和への祈り……中でも最も強く押し寄せたのは、そこに仲間といられることへの深い感謝だった。

そのとき、やはりみぞおちのあたりをグラブをはめた左手で押さえていることに気づく。そして思った。「そうだ、娘にとって、私は父であり母。山を下りたら、やはり上部消化管の検査を受けよう」と。

酷暑だったせいもあるが、そのころ気になっていたのは、〈過度なげっぷ、唾を飲みこんだときに魚の骨がつっかかるような異物感〉等である。やはりもう1つの問題でストレスが過剰にかかっていたものと思われるが、ともかく、しばらく忘れていようと努めていた不安が、神々しい作品のまえで一気に再燃したような形——。

山を下り、とりあえず職場近くの耳鼻咽喉科へ。鼻からカメラを入れてもらうが、咽喉科領域は何も問題ないとのこと(ちなみにこの検査は、「インフルエンザ検査に耐えられれば問題ない」との説明通り、さほど辛くなかった)。「声帯から下は内科でないとのぞけないので、気になっているのなら内科で診てもらってください」と春風のような声の女性医師。

春に診てもらったS病院のT医師に連絡し、「最新式の機器が導入されている」というS病院近くのクリニックで胃カメラの検査予約を入れてもらう。

 

 

 

 

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